"Drive -croatia-"
335x530x20mm
acrylic, indian ink, graphite, color pencil on panel
2018
「その場所のあの時」
冬のクロアチアの景色は全てに霧がかかっているようで、意識がぼぅ〜とした。
いつでも「その場所のあの時」に戻れる呪文をかける、もしくはかけられる様にして、絵画を制作している。
平面に描く事で自身に繋ぎとめ、「永遠の感覚」に近づけようとしています。地平線に向かって真っすぐ延びる道と顔のある太陽をモチーフとした絵画を軸に、こぼれ落ちる記憶の中から、根源的な不思議を絵画を通して表現しています。
冬のクロアチアの景色は全てに霧がかかっているようで、意識がぼぅ〜とした。
調子の悪いカメラに頼るよりは自身の記憶に頼ろうと、とにかく景色を目に焼き付けていた。
オーストリアから延々に続くバス移動中、当たり前だけれど途切れる事なくいつまでもいつまでも続く靄がかった景色を見ていると、
「ある無限の感覚」を感じて心が癒された。
東欧のホテルはどこも薄暗く、想像の余白を残してくれる。
東京に戻って1ヶ月ほどは心をクロアチアに置いてきてしまったかのように、さらにぼぅ〜としていた。
だんだんと普段の景色を眺めているといつもの自分にスイッチして「あの感覚」を忘れてしまっている事に気づく。
いつでも「その場所のあの時」に戻れる呪文をかける、もしくはかけられる様にして、絵画を制作している。
平面に描く事で自身に繋ぎとめ、「永遠の感覚」に近づけようとしています。地平線に向かって真っすぐ延びる道と顔のある太陽をモチーフとした絵画を軸に、こぼれ落ちる記憶の中から、根源的な不思議を絵画を通して表現しています。
2017 真冬 スロベニアからクロアチア旅行